「アウト老のすすめ」みうらじゅん著を読みました。著者のみうらじゅんさんは、武蔵野美術大学在学中(内館牧子さん、高橋幸宏さん、リリー・フランキーさん等も卒業生)に漫画家デビュー。以来、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャンなどとして幅広く活躍。1997年、造語「マイブーム」が新語・流行語大賞受賞語に。「ゆるキャラ」の命名者でもある。2005年、日本映画批評家大賞功労賞受賞。2018年仏教伝道文化賞沼田奨励賞受賞。著書に「アイデン&ティティ」、「マイ仏教」、「見仏記」シリーズ(いとうせいこうさんとの共著)、「『ない仕事』の作り方」(2021年本屋大賞「超発掘本!」に選出、「通常は死ぬ前に処分したいと思うであろう100のもの」など。(巻末の著者紹介より)
この本は、「週刊文春」で連載中の『人生エロエロ』を加筆、修正したものであり、この連載は当時、「週刊文春」編集長に就任したばかりの新谷編集長の「エロでお願いします!」といった依頼によって始まったものである。本の帯によると、アウト老とははみ出し老人のことであり、周りを呆れさせるパワーは歳を取れば取るほど増してくる。大人気ないまま新型高齢者となったみうらじゅんの珍妙な日常や妄想、愛のメモリーがてんこ盛り、息苦しい社会に風穴を開ける珠玉のエッセイ95本だそうです。
みうらじゅんさんは造形学部視覚伝達デザイン学科卒で、視覚が専門のようですが、この本を読んでいると文章の展開、流れ方などみうらじゅんさんならではというか・・面白い!。造形学部視覚伝達デザイン科卒で視覚が専門だからでしょうか?話の場面ごとに文章が映像になって展開して行くような感覚があります(エロにはとても大事な効果だと思います)。自分もエリートアウト老にはまだまだですが、創老い(創意)工夫して、老い(追い)つけるように頑張りたいと思います。ぜひ読んでみてください。それにしても「マリモの適温」は面白かった。勝手に特殊系エロと認定したいと思います。