ないもの、あります

2025年08月06日 16:13

2025年本屋大賞超発掘本「ないもの、あります」クラフト・エヴィング商會著(文庫版)を読みました。著者のクラフト・エヴィング商會とは、吉田浩美氏と吉田篤弘氏による制作ユニット。テキストとイメージ、オブジェを組み合わせた独創的な作品を発表する一方、装幀デザインを多数手がける。主な著書に、「クラウド・コレクター」「すぐそこの遠い場所」らくだこぶ書房21世紀古書目録」「じつは、わたしこういうものです」「おかしな本棚」「星を賣る店」など。吉田篤弘の著作として、「つむじ風食堂の夜」「それからはスープのことばかり考えて暮らした」「おるもすと」「チョコレート・ガール探偵譚」「天使も怪物も眠る夜」などがある。(表紙裏の著者紹介より)

よく耳にするけれど、一度としてその現物を見たことがない。そういうものがこの世にあります。たとえば〈転ばぬ先の杖〉。あるいは〈堪忍袋の緒〉。こういうものは、どこに行ったら手に入れられるのでしょうか?このような素朴な疑問とニーズにお応えするべく、わたくしどもクラフト・エヴィング商會は、この世のさまざまなる「ないもの」たちを、古今東西より取り寄せて、読者の皆様のお手元にお届けします。(裏表紙内容紹介より)

「心を揺さぶられるよりもくすぐられたい」と推薦文にあるように、落語のまくらを聞いているようで面白く読ませてもらいました。こういう作品を読むと自分でも書いてみたくなるんですよね・・。この世のさまざまなる「ないもの」たち、小泉商會でも取り扱いたくなります。しかしこれがなかなか難しい・・・。「はりのむしろ」「藪から棒」「投げやり」「猫の手」「腹の虫」など考えたのですが、なかなかうまくは書けないものです。そこで!AI(COPILOT君)に助けを借りて書いてみました。

商品番号1番 藪から棒

この棒は、沈黙を破るために存在します。会話が停滞した時や、思考が堂々巡りを始めた時に、藪の中から、唐突に現れて場を揺さぶります。棒の出現は完全にランダムであり、使用者の意図とは無関係に飛び出します。しかし驚きと混乱の中に、真実が紛れていることがあります。静寂を愛する方には不向きなので購入の際はご注意ください。

商品番号2番 投げやり

この「投げやり」は物事を投げ出すためにあるのではありません、思考や感情を投げ捨てるための道具です。それは、言葉にならなかった怒りや、届かなかった願いや、誰にも拾われなかった希望の塊かもしれません。投げた先には「反響」がある可能性があります。ブーランではありませんので一度投げると戻ってきません。誰かが拾った時に意味が宿ることがあり、それは「共感」であったり、「誤解」だったりしますが、投げたご本人にはコントロールできませんのでご注意ください。
以上COPILOTとの共著です(試験的に試みてみました)

その他だと、商品番号3番 能ある鷹(爪を隠さない)烏よけにいかがでしょうか?とか商品番号4番 先見の明(懐中電灯タイプ)点灯スイッチがありませんので、いつ点灯するかは分かりません。などいろいろ考えたのですが、まだまだ想像力が足りないようです。AIに助けてもらわねばならないようでは情けない・・・。何か良い商品を思いついたらまた小泉商會が登場することがあるかもしれません。



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