なぜ日本文学は英米で人気があるのか

2026年03月04日 16:27

「なぜ日本文学は英米で人気があるのか」鴻巣友季子著を読みました。著者の鴻巣友季子さんはお茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了。翻訳家、文芸評論家。1987年から翻訳を始める。当初は心理学書、ミステリーやサスペンスの小説の翻訳が多かったが、2000年にノーベル文学賞作家ジョン・クッツェーの「恥辱」を訳し、新潮文庫で「嵐が丘」の新訳を刊行した。同時代作家の紹介と並んで古典名作の新訳にも力を注ぐ。主な訳書にマーガレット・アトウッド「誓願」、クレア・キーガン「あずかりっ子」、マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」、ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」など、著書に「文学は予言する」「ギンガムチェックと塩漬けライム」「小説、この小さきもの」「英語と日本語、どうちがう?」など。日本文藝家協会常務理事。裏表紙著者紹介及びWikipediaより)

内容はこんな感じです、
柚木麻子「BUTTER」、雨穴「変な絵」、王谷晶「ババガヤの夜」などが英国の文学賞やベストセラーを席巻した2025年。翻訳家・文芸評論家として国内外の文学シーンを長年観測する著者が人気の理由を読み解く。英米の書評に見られる意外な形容、日英翻訳家たちの創意工夫とネットワーク、排外主義な政治状況に反発する若い世代からの支持・・・。フェミニズムからミステリ、猫と喫茶店が定番のヒーリングフィクションまで、村上春樹以後の「世界文学としての日本文学」を描く決定版。(表紙裏内容紹介より)

茂木健一郎博士が推薦していたので読んでみました。日本文学が次々と英米で翻訳本として出版されている現状や出版業界の裏話まで、なかなか普段聞くことのできない話が満載で面白かったです。著者の鴻巣さんは「翻訳の9割は“読むこと“」とおっしゃっているそうでなかなか翻訳という作業(仕事)も奥が深いようです。ここでCOPILOTとの定番キャッチボールが始まったのですが、ゲーテの言う世界文学は単に「外国文学」ではなく、ローカルな国民文学を超えて、人類が互いに学び合う“開かれた文学空間“と言う理想について翻訳との関係などを聞いてみました。またあまりにも長くなったので省略しますが、最終的にCOPILOTに勧められたのは、翻訳や世界文学の構造に関心がある読者にとっては、古典文学の翻訳を読み比べることでした。それは作品の本質を知ることであり、言語の違いを体感することであり、翻訳という行為を理解する意味でためになるそうです。例えば「源氏物語」は谷崎訳、与謝野訳、円地訳、瀬戸内訳(この場合は現代語訳ですが)、「ドストエフスキー」なら江川卓訳、亀山郁夫訳など。その他「シェイクスピア」「ホメロス」なども読み比べて見ることをおすすめされました。
老後の楽しみが一つ増えたようです・・・。

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