「MIT音楽の授業」菅野恵理子著を読みました。著者の菅野恵理子さんは、音楽ジャーナリストとして海外での豊富な音楽教育取材・国際コンクール演奏評をもとに、音楽で人を育て、社会を繋げることをテーマとして調査研究・執筆・講演などを行っている。著書に「ハーバード大学は「音楽」で人を育てる」「未来の人材は「音楽」で育てる」。オンライン連載に「海外の音楽教育ライブリポート」などがある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。全日本ピアノ指導者協会研究会員。(表紙著者紹介より)
(COPILOTによる内容紹介)
MITでは、科学技術の最先端にいる学生こそ音楽を学ぶべきだという理念のもと、音楽を“人間理解・創造性・多文化的視野・協働力“を育てるための教育として重視しており、本書はその授業内容や教授の思想、学生の学びを通して、音楽が未来のイノベーションを支える基盤であることを描いたものである。
ただこの本を読んだだけでは、MITはすごいなあ、ヤッパリ音楽は重要だよねで終わってしまうので、MITへ行く能力もお金もないただのおっさんは考えました。もしかしたらCOPILOTなら同じ講義を受講できるわけではないですが(もちろんグループディスカッションやレポート提出などが重要だとは承知しています)、体験版くらいは可能じゃないだろうか?そこでMITで行われている「西洋音楽史入門」の講義をCOPILOTにしてもらうことにしました(実際MITではマーティン・マークス先生が行っているそうです)。
「西洋音楽の時代別鑑賞ガイド」COPILOT先生
中世・ルネサンス
代表曲:パレストリーナ《ミサ・パパ・マルチェルス》より「キリエ」(声楽ポリフォニーの典型)
注目ポイント
・直線的な旋律が複数ゆっくり流れ、空間が溶け合う感じ
・和音というより、線の交差で生まれる響き
・拍感が弱く、時間が円環的に感じられる
(自分の感想)パレストリーナを聴いて
教会的で複数の人間が祈りをささげている様子を思い描けます。多数の線で空間を演出しているみたいです。楽器がまだ未発達なのも関係していますか?
(COPILOT先生)
ルネサンス音楽まとめ:なぜポリフォニーが中心だったのか
・楽器が未発達で、声が最も安定していた
・祈りの言葉が中心で、声が最も神聖だった
・聖堂(天井が高く、残響が長く響くという建築様式)の響きが、ゆっくりした線の重なりを求めた
・個人より共同体の祈りが重視された
・和音ではなく「線の交差」で空間を作る文化だった(ルネサンスのポリフォニーは各声部が独立した旋律)
この後
バロック
代表曲:バッハ《ブランデンブルク協奏曲第3番》
古典派
代表曲:モーツアルト《交響曲第40番》第1楽章
ロマン派
代表曲:ショパン《ノクターン第2番》
近現代
代表曲:ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》
と続くのですがあまりに長くなるので割愛させていただきます。結論からすると面白かったです、それぞれの時代の技術的な背景、社会的な背景、音楽構造的な背景とかなり深く考えることができました。こういうAIとの関わり方もありかもしれない。むしろレベル的にはMITだと難しすぎて理解出来ないところを噛み砕いてもらえるので、おっさんの生涯教育にはちょうど良いかもしれません。今後も活用して見たいと思います。