本の話

2019年12月27日 08:44

最近不思議な感覚になる本を読んだので、その本の話をしたいと思います。「時間」って考えてみると面白いですよね、グリニッジ標準時なるものがあり世界各地の標準時はこれを基準としています。しかし最新の理論物理学者さん(カルロ・ロヴェッリさん)の話では“時間は存在しない”のだそうです。確かに集中して何かに打ち込んでいると時間は短く感じるし、退屈な会議では時間は長く感じられます。実際地上と宇宙空間にあるスペースステイションでは時間の進み方が違うとの観測結果(この場合は地球の質量が時間に影響を与えている)が出ています。カルロさん曰く、この世界は、ただ1人の指揮官が刻むリズムの従って前進する小隊ではなく、互いに影響を及ぼし合う出来事のネットワークとのこと。さらに量子力学の視点から考察すると、広大な宇宙の中の私たちがいる特殊な系Xはエントロピーが低く変動の対象ではなく増大し、この増大を私たちは時の流れとして経験する。さらに認知科学的な考察を加えると、時間の方向性は確かに現実ではあるが、この特殊な系に属すると言う視点がもたらすものであり、それによって過去の痕跡、残滓、記憶の存在が決まる。こうしたことから経験する一様で順序づけられた普遍的な時間について語ることができる。以上がカルロさんの考察なのですが、私は半分くらいしか理解できませんでした。ぜひ意欲のある方は、カルロ・ロヴェッリ著「時間は存在しない」を読んでみてください。

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