音の心理学

2022年01月27日 17:10

🎵古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
思い出遠くあせても
おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう
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「涙そうそう」森山良子作詞 BIGIN作曲 1998年森山バージョン 2000年BIGINバージョンも良いのですが、なんと言っても2001年夏川りみバージョンが一番好きです。(夏川りみバージョンは売上120万枚を超えています)音楽って直接感情を揺さぶるというか、心に訴えるものがありますよね。何故でしょうか?夏川りみさんの歌声は心に直接響くものがあります。
今回は「心を動かす 音の心理学」という本を読んでみました。この本はFERMONDO代表、音楽心理学者、音環境コンサルタントである齋藤寛さんによって執筆されています。齋藤さんは飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などのメディアなどにも出演されており、BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けの音楽心理カウンセリングを行うなど多くの活動をされています。

なるほどなあと思ったのですが、本の中にはこんなことが書いてあります。“音楽は大脳辺縁系を刺激して、脳内麻薬物質を分泌し(複雑な和音の認知やメロディーの知覚などは大脳皮質で行われている)、私たちを気持ちよくさせてくれることがわかりました。それは、生命が存続する上で重要な作用だということもわかりました。私たちの行動を意思決定するのは感情です。そして感情を生み出す上で、音楽はとても重要な位置にあります。”またさらにこんなことも書いてあり。人間はひとりでは生きられません。太古の昔も同じこと。むしろ、いつ獣に襲われるかわからないという時代背景から考えれば、現代よりも集団の結束力は強かったと考えられます。集団で生活していた彼らにとって、仲間意識は必要不可欠だったはず。社会として機能するには「つながり」が大切だったのです。音楽は、その「つながり」のなかで、社会の統合や協調性を高めるのにひと役買っていました。

音楽のちからはやっぱりすごい・・・・・侮れません。聴覚と言って良いと思いますが、ダイレクトに感情に届いてクオリア(茂木健一郎博士の本を読んでみてください)の様な、個々人に言葉で表せない何かを立ち上げて、行動や記憶を揺さぶるだけでなく、集団の共有感覚みたいなものまで関係している様です。そう考えると聴覚ってちょっと不思議なところがありますよね・・・漫画のフキダシの影響かもしれませんが、音にならない音を聞くことってありませんか?例えば雪国に旅行に行って夜中窓を開けて外の景色をみると「シーン」という音が聞こえる様だとか、夏の太陽の日差しが「ギラギラ」と射しているとか、春の日差しが「ポカポカ」照っているとか、ほんとに音はしていないのですが聞こえる様な気がするってことは多いと思います。音は感情に直接訴えますが、感情も音にし易いもかもしれません。ためになることが沢山盛り込まれていますが、さらっと楽しく読める本ですので興味のある方はぜひ読んでみてください。

ちなみに今まで当治療院のBGMはクラシックをかけておりましたが、今後はジャズかボサノバに変更したいと思います。(何故かは内容を読んでいただければわかると思います)

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