いまを生きる

2023年02月03日 18:32

「いまを生きる」1989年ピーター・ウィアー監督を観ました。第62回アカデミー賞脚本賞(脚本:トム・シュルマン)を受賞しています。劇中のキーティング先生が発するセリフCarpe Diemの日本語訳が邦題になっているのですが、原題のDead Poets Society (死せる詩人の会)よりも、内容に合っていて、邦題をつけた方のセンスを感じます。

1959年、バーモント(バーモント州はアメリカ北東部の州でニューヨーク州やマサチューセッツ州と隣接している)の全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBである英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきた。ノーラン校長の指導の下、厳格な校則に縛られている学生たちに、キーティングは「プリチャードの教科書なんか破り捨てろ」と言い放ち、詩の本当の素晴らしさ、生きることの素晴らしさについて教えようとする。キーティングの風変わりな授業に最初は戸惑う生徒たちだったが、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えや、規則や親の期待に縛られない自由な生き方に目覚めていくのだった。といったところが大体のあらすじですが、まだ観ていない方はぜひ観てください、おすすめの映画です。

以前観た時のことがなぜかあまり印象に残っていないのですが、現在キーティング先生くらいの歳になってみて改めて観てみると、ものすごく心に響くものがありました。映画って不思議ですね。生きてゆくためには物事をただ教えられる通りに漠然と見るだけでなく、違った視点から見る事が必要なのだ、それには独立した自分というものをわきまえていなければならない。こうキーティング先生は教えます。ロビン・ウィリアムズの表情がなんとも言えません、よく言われますがラストシーンはやっぱり名シーンです。ひょっとすると10年後に観るとまた違った印象になるかもしれません、心揺さぶられる名画でした。

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