短編の世界フレドリック・ブラウンとジェイムス・サーバー

2026年06月10日 17:46

鎌倉の寺の参道。
日本人ガイドの田中は、アメリカ人旅行客ジョンを案内していた。
「この季節、お寺は蚊に食われますから、虫よけを塗るといいですよ」

ジョンは日本語が苦手なので、翻訳アプリを起動した。

“In this season, at the temples,
you will be eaten by mosquitoes,
so please use repellent.”
ジョンの脳内では:
(・・・“eaten by mosquitoes”?
“a mosquito”じゃなくて“mosquitoes”・・・複数形!?
つまり・・・群れで来るってことか?
何匹だ?十匹?百匹?
いや・・・“eaten”って言うくらいだから・・・
数千匹だろうか?)

彼の背中に冷たい汗が流れた。

田中は気づかず、さらに説明した。
「特に裏の庭は蚊が多いんですよ。
刺されると腫れますからね」
翻訳アプリ:
“In the back garden, there are many mosquitoes,
If they stab you, you will swell.”
ジョンの脳内:
(“many”!?
“many”ってどれくらいだ!?
十?百?
いや、さっき“eaten”って言ってたし・・・
おいおい・・数千匹の群れが一斉に襲ってくるのか!?
腫れるって・・
膨張するほど刺されるってことだよな・・?
風船みたいに膨らんじゃうの?)
彼の脳内には、蚊の黒い雲に襲われる自分の映像が浮かんだ・・。

田中はさらに親切心で続けた。
「だから、蚊取り線香を使うといいですよ。
こういう渦巻きのやつです」
翻訳アプリ:
“So please use a spiral.
A protective spiral used to keep them away.”
ジョンの脳内:
(スパイラル!?プロテクティブ!?
・・・はっ?これ“虫よけ“じゃなくて“なんかの呪いじゃない?
数千匹の蚊が襲ってくるから、渦巻きの結界で防ぐってこと?
古い歴史のあるお寺だから何百年もそうしているのだろうか・・・)

田中は蚊取り線香に火をつけた。
「ほら、煙が出て蚊が寄ってこないんです」
翻訳アプリ:
“This spiral releases smoke.
It keeps the mosquito swarms away.”
ジョンの脳内:
(おいおいやっぱり儀式始まっちゃったよ・・・
スウォーム!?やっぱり群れで来るのか・・・
観光にくるのも命がけなの!?)

田中は飛んできた実物の蚊を“パチン“と叩いて潰した。
「ほら、これですよよく居る普通の蚊です」
ジョンは放心した。
「そう言うことね・・群れで居るわけじゃないんだ・・・」

翻訳アプリが最後にこう付け加えた。
“Note: Previous translations were literal.
Japanese expressions may exaggerate the situation.

But were you able to experience the Japanese style thrill?”

ジョンはスマホを恨めしそうに睨んだ。
「・・・誇張ってレベルじゃないな、パニック映画を想像しちゃったよ・・・」

最近、短篇をあまり読んでいなかったので、フレドリック・ブラウンとジェイムス・サーバーを読み比べてみました。フレドリック・サーバーは会話でブラウンは仕掛けで読ませてくれます。それに影響されて短編をCOPILOTに書いてもらいました。題は「絶対に失敗しないAI翻訳機』です。・・・・・お後が宜しいようで。

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