「教養としての決済」を読みました。著者のゴットフリート・レイブラント博士は、マッキンゼー・アンド・カンパニーの元パートナー。2012年から2019年まで、クロスボーダー決済ネットワーク、スウィフトのCEOを務めた。アムステルダム自由大学、マーストリヒト大学、スタンフォード大学ビジネススクールの学位を取得している。自称・決済オタク。ネットワークマニアでもある。
もう一人の著者のナターシャ・デ・テラン氏は、元ジャーナリストで、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、タイムズ紙、ファイナンシャル・タイムズ紙、マネー・ウィーク誌などに寄稿してきた。スウィフトの元コーポレート・アフェアーズ責任者、カーネギー国際平和財団のノンレジデント・スカラーであり、英国支払システム規制庁および金融サービス消費者パネルの委員を務めている。金融についてわかりやすく伝えることの重要性をかたく信じている。
この本は、決済を「お金の移動」ではなく、社会の権力構造を形づくる公共インフラとして捉える本である。著者は、決済とは台帳を誰が管理し、誰がリスクを負い、誰が流動性を供給するかによって社会の力関係が決まる“政治的な仕組み“だと強調する。決済の勝敗は技術ではなく、規制、商習慣、ネットワーク効果、国家の後押しによって決まる。
また、決済は国家の権力と直結し、現金は公共財、カードは制度設計の産物、国際決済は外交や制裁に使われる地政学的な武器として描かれる。Fintechの台頭も、銀行・テック企業・国家の三者が「台帳の支配」を争う構造として説明される。つまり決済を理解することは、社会のOSと権力の仕組みを理解することだと本書は示しています。(COPILOTによる内容紹介)
普段あまり決済について考えたことがないので、最近の決済システムのテクノロジー革命については勉強になりました。銀行の役割はどう変わっていくのか?勝者総取りは本当か?決済手数料は下がるのか?法整備や規制はどう変わっていくのか?考えることが多くてパンクしそうですが、ゆっくり、じっくり考えてみたいと思います。