ウィンター・オン・ファイアー

2022年12月23日 09:26

Netflixで「ウインター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い」2015年エフゲニー・アフィネフスキー監督を観ました。明日はクリスマスイブなのでこの時期、毎年ブログには何かしらのクリスマス映画を観て書いていたのですが、ウクライナでの戦争は現在も続いていることもあり、今年はクリスマス映画をやめ、ウクライナに関する映画を観てみました。内容を大雑把にいうと、国家の良き未来を願う平穏な学生デモが、過激な暴力革命、そして大規模な公民権運動へと変貌していったウクライナの93日間(2013年11月21日から2014年2月23日までのウクライナにおけるユーロマイダン抗議運動)を追ったドキュメンタリーです。Rotten Tomatoesでは25件の批評で支持率88%、平均点は7.5/10となっています。

ここでユーロマイダンについて説明したいと思います(Wikipedia調べ)。ユーロマイダンとは、ウクライナで起きた市民運動のことで。2013年11月21日夜に首都キーウにある独立広場におけるデモ活動に始まり、2114年のマイダン革命(ユーロ・マイダン革命)では、親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコービッチ大統領の追放をもたらした。ウクライナがロシアとヨーロッパ連合のどちらを選択するかが争われた2004年オレンジ革命に続く革命であった。この抗議運動は、ウクライナーEU連合協定の署名を中止する代わりに、ロシアやユーラシア経済連合との結びつきを強化するというウクライナ政府の決定により引き起こされた。運動の規模はヴィクトル・ヤヌコービッチ大統領の辞任要求とともに瞬く間に拡大した。この運動は「政治の腐敗」や「権力の濫用」「(ウクライナの)人権侵害」という認識によって支えられている。11月30日のデモ参加者への攻撃の後、状況はさらに悪化してより多くの参加者を招くことになり、2014年ウクライナ騒乱につながり、首都キーウで勃発したウクライナ政府側とユーロマイダンデモ参加者の暴力的衝突の結果、当時のヴィクトル・ヤヌコービッチ大統領は、隣国ロシアへ亡命することになった。

この映画を観る限りヴィクトル・ヤヌコービッチ大統領の「権力の濫用」や「人権侵害」は明らかだと思われます(ちなみに「ウクライナ・オン・ファイヤー」2016年イゴール・ロバノトフ監督というクレムリン寄りの世界観を反映した映画もある)。警察権力によって平和的なデモを鎮圧しようと、かなり手荒い見せしめのの暴力を使って、多数のデモ参加者を怯えさせてコントロールしようとしたように見えます。ウクライナの大統領でありながら、ウクライナの人々の「自由」や「人権」や「民主主義」は無視することにしたのでしょうか?“親!“ロシア派であるヴィクトル・ヤヌコービッチ大統領は“ロシア“に亡命して受け入れられています・・・・・・・・。クリスマスには平和を願いたいと思います、是非ご覧になってみてください。

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